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前へ 一方、ゲート前にはのび太とジャイアン、及び大量のとけるを使った みがわりドーブルが待機していた。 そこにアンノーンが飛んできて、見張りを消したことを知らせる。 のび太「突撃OKだって。 もう行く?」 のび太が聞いた。 ジャイアン「行くか………。」 ジャイアンも同意する。 のび太とジャイアンは静かにゲートを開けた。 やはり中には誰もいない。 のび太とジャイアンはそそくさとゲートを抜け、 ドーブル数匹とアンノーンに先を偵察に行かせる。 五分後、アンノーンとドーブルが帰ってきた。 ドーブルは二匹程減っていた。 のび太が先に進んでいいか聞くとアンノーンはよいと答えたので そのまま先に進むことにした。 コガネ内部にもやはり雨は降っている。 そこには誰も居なかった。恐らくドーブルに消されたのであろう。 今回二人に突入させたのは最終決戦の戦いを有利に進めるため。 故に奴らに人の侵入がバレるのは得策ではない。 ここ一週間のドーブル作戦もこの侵入の為の布石。 人員を削るのはオマケにすぎない。 二人は建物の影に隠れながら先を進む。 雨と緊張の為か疲労が大きい。 ここ数日の連続戦闘もたたっているのだろう。 ジャイアン「そろそろラジオ塔の前だな………。」 ジャイアンが小声でのび太に言いのび太は頷く。 ジャイアン「俺はここでもしもの為に待機する。 のび太、とりあえず行ってこい。 何かあればすぐ駆け付けるから。」 のび太「うん。」 のび太はそう言い二人は別れた。 多分スネ夫にしても、ここまで誰にも見付からず侵入できているのは 計算外のラッキー。 もしかしたらスネ夫の報告以上にロケット団の連中は熱中症で 倒れてるのかもしれない。 ここまで上手くいくからには最後まで完璧にしたほうがいい。 雨の降り頻る中、ジャイアンは息を殺していた。 大量のドーブルと一緒にいると目立つのでそれらは路地の死角に全て隠してある。 ジャイアン『のび太と別れてからもう10分程………。 塔の中からは誰も出てきていないな………。』 ジャイアンの役目は、突入のサポートするためラジオ塔の動きを監視すること。 ただ監視するだけならアンノーンにも出来るが この任務は場合によっては敵の足止めもしなければならない。 そこで適任を考えた結果、一行の中で最も戦闘能力の高い ジャイアンが選ばれた訳だ。 しかし、悲しいかな、ジャイアンは飽きっぽい。 この単調な作業に飽きてきた。 余りに変化のない状況に欠伸をした時だった。 ジャイアンの2.0の視力はラジオ塔から二つの人影が出てきたのを捉えた。 ジャイアン「あいつらは…………。」 ジャイアンは必死に記憶の糸をたぐりよせた。 ジャイアン『確か男がコウ。 女の方はどっかの町の名前だったな………。 ヒワダだっけか?』 ジャイアンは監視を続け近所の子供達にも「地獄耳」と 恐れられる驚異の聴力で二人の話を聞く。 コウ「……部下からの連絡が途絶えました。 また消されたようですね。」 コウが耳から通信機のような物を外し言う。 キキョウ「あんたやトシミツ様の言う通りあのドロドロは町中に侵入してきたようね。」 ジャイアン『ドロドロ………? あ、スネ夫のドーブルの事か。』 ジャイアンは素早く思考を働かせ考えた。 しかし、話を聞くのを怠った訳ではない。 とりあえず、ラジオ塔から幹部の二人が出てきたのをアンノーンに伝え、 のび太に伝令させる。 コウ「しかし、トシミツ様の言う事に間違いはないんでしょうね? もし間違っていれば連中の駆除どころか私らが消されかねない。」 コウが心配そうに言う。 キキョウ「大丈夫よ。 トシミツ様の言うことに間違いはないわ。 とりあえず駆除に向かいましょ。」 ジャイアン『ヤベエな…… もう気付きやがった……。』 ジャイアンは唇を噛む。 奴らの言動から考えるに、ドーブル駆除ということはこれから町に 繰り出すのは間違いない。 その場合のび太とは高い確率で遭遇するだろう。 足止めしようにも、まさか幹部クラスが二人も来るとは思い浮かばなかった。 連中も幹部ならあのスターミー野郎と同じくらいの力量を持っているに違いない。 自分がいかに強くなっていたとしてもカホウ二人分には恐らく勝てないだろう。 しかし、このままではその戦力をもろにのび太が受けてしまう。 行くべきか、黙するべきか。 思考より体が先に動くジャイアンも、この葛藤に悩まされていた。 コウ「まあ、やるだけはやってみましょう。 キキョウさん、行きますよ。」 コウはそう言い歩きだした。 ジャイアン『ヤベエ! こっちに来た。』 ジャイアンは息を潜め気配を殺した。 ぴちゃぴちゃ。 コウとキキョウの足音が聞こえる。 ジャイアン『くそっ! 見つからねえでくれ!』 ジャイアンは強く念じお祈りのポーズをとる。 ジャイアンの願いが通じたのか、その足音は次第に遠くなってゆく。 ジャイアン『助かったか………?』 ジャイアンはホッとした。しかし、 「ピルルルルルルル。ピルルルルルルルル。」 雨の中に渇いた電子音が響き渡った。 ジャイアン『な、なんだ!?』 ジャイアンはあわてて自分のポケットを見た。 そして、音の発生源が自分のポケギアであることが解り、すぐに電源を切った。 ジャイアン『ヤベエ! 絶対見つかった………』 あれほど大きな電子音が響いたのだ。 奴らが気づかない筈はない。 ジャイアンは恐る恐る、物陰からコウ達がいた所を見た。 ジャイアン『あれ………?』 奴らは居なかった。 ジャイアン『もしかして、雨で奴らにはこの音が聞こえずに、 先に行ってしまったのか? まさか俺様ラッキー!?』 ジャイアンはそう思い、ホッと胸を撫で下ろした。 しかし、ジャイアンの安心感は無惨に崩れ去る事になる。 誰かの手がジャイアンの肩に触れたからだ。 コウ「こんにちは。」 コウ「君はあの時の………。 まさかこの戦線に参加していたなんてね。」コウがジャイアンの肩に 触れながら不気味に笑う。 ジャイアン「うおあああああ!!」 ジャイアンはコウの手を振りほどき、反射的にその場から逃げ出した。 ジャイアン『ヤバイ……! ここは逃げるしかねえ!』 慌てて逃げるジャイアンを見てコウが言う。 コウ「つれないですね………。 ねえ、キキョウさん。」 キキョウ「逃がさないわよ………。 アリアドス!くものす!」 ジャイアンの退路にクモの巣ができ、逃げられなくなる。 キキョウ「これで逃げられない………」 キキョウは冷たく笑う。 ジャイアンは絶望的な危機に頻していた。 だがジャイアンにはスネ夫に言われたこういうときのための 最後の策が用意されている。 ドーブルのテレポートだ。 ジャイアン『ドーブル達がこっちに来るまで時間を稼がねえと……』 ジャイアンは思考をフル回転させた。 ジャイアン「ちょっ、ちょっと待て! 取引しねえか?」 キキョウ「取引?」 ジャイアン「ああ、取引だ。」 上手い具合いに乗ってくれた。 後は時間を稼ぐだけ。 ジャイアン「あのドロドロの正体を知りたくねえか?」 ジャイアンは会話で時間を稼ごうとする。 ドーブル達とはクモの巣を隔てているが、 液体状になってる連中なら突破出来るだろう。 ドーブル達もこの状況に気づいたかゆっくりとこちらへ向かってくる。 ジャイアン「そもそもな、お前らが………」 ジャイアンは無い頭を必死で駆使し、時間を稼ぐ。 奴らは雨の視界の悪さでドーブルには気づいていないようだ。 ドーブルとジャイアンまでの距離は確実に短くなる。 あと30m 20m……… ジャイアンが絶対絶命のピンチに頻しているとき、 のび太はコガネのポケモンセンターにいた。 のび太は口元を弛め、センター内に用意してある公衆電話の電源を切り、 辺りを見回す。 ジャイアンを見て来いと言ったので、周りにアンノーンはいない。 のび太『これで厄介な奴が死んでくれた。』 のび太の顔が醜く歪む。 ジャイアンのポケギアを鳴らしたのは彼である。 そもそも、のび太にとって、ジャイアンの存在は、最も邪魔であり厄介であった。 まず、奴らの中でドラえもんは、名前を知っていてラクに殺せる。 スネ夫は、ポケモンの応用力、戦術力は高いがかなりのレベル不足。 スネ夫が団員を拉致している間、のび太達は、送られてきたロケット団相手に、 経験値、及び戦闘経験を積んでいた。 正直、現在戦闘という面では自分より圧倒的に弱い。 故に奴はノートで殺せなくても、問題は、なんらない。 だが、問題はジャイアンである。 明らかなる偽名(というかニックネーム)により、ノートでは殺せない。 しかも、奴は、完全なるバトルマニア。 手持ちの強さなど足下にも及ばない。 故に、コイツを殺すにはチャンスと安全な策が必要。 ノートや戦闘で殺せないなら違う方法を採ればいい。 それは、ジャイアンをハメて、コガネで戦死させる事である。 のび太「奴と幹部………。どっちが勝っても得をすんのは俺。 決行まで、いい案が思い浮かばず、小手先の策となったが、 まさか、ここまでうまくいくとは思わなかったぜ。 確実に流れは俺の方へ向いてるな。キシシシシ。 もう、キツネ顔の注文も済ませた事だし、この街に用はないな。」 のび太はそう呟き、うすら笑いを浮かべながら、ポケモンセンターを後にした。 一方、のび太の策に、まんまとハマったジャイアンに視点を戻す。 ジャイアン「それでな、その青狸がな………」 ジャイアンは相変わらず、時間稼ぎをしていた。 しかし、生まれつきの頭の悪さか、まともな会話ができていない。 黙って話を聞いていたキキョウも、流石に不信感を抱く。 キキョウ「あんた………、何か話を先伸ばしにしようとしてない? なんというか、時間を稼いでるような………」 目を細めてキキョウが訊く。 ジャイアン「そそそそ、そんなことねえよ!!」 ジャイアンは慌てて誤魔化す。 ジャイアン『バレたか………。 まあいい。 ドーブルまで後10m程だ。 この間合いなら、女の方の攻撃は受けても、男の方は間に合わない。 要は逃げれりゃいいんだ。』 ジャイアンはドーブルの方をチラリと見る。 もう、すぐそこだ。 ジャイアン『ふん。俺の勝ちだな。』 しかし、ジャイアンが勝ちを確信したときだった。 ボンッ、と音がして、液体状だったハズのドーブルが、本来の姿をさらけだした。 ジャイアン「なんで!? 何故液体化したドーブルが……」 予期せぬ突然の事に驚くジャイアン。 その様子を見て、コウがクスクスと笑いだした。 コウ「くくくくく…………。 流石はトシミツ様。 歳の功とは恐ろしい……。」 キキョウ「しかし、危なかったわ………。 全然気付かなかった。 ありがとう。コウ。」 雨の中で、コウと、キキョウの会話が飛び交う。 ジャイアンはただ呆然としていた。 ジャイアン「何故だ……?」 意気消沈とするジャイアンに、コウが言い放つ。 コウ「何が起こってるか分からないのかい。 なら、向こうを見るといいよ。」 コウは、そう言いドーブル達の方を指さした。 ジャイアンはそれに従い、指さされた方を見る。 ドーブル達の「とける」が次から次に解除されていっている。 ジャイアンはしばらく、それに目を奪われていたが、じきにドーブル達の上に、 黒いモヤがかかっているのに気付いた。 ジャイアン「あれはまさか………。 くろいきり?」 コウ「ハッハッハ! そうだよ!まさに、その通り! ちなみに上を見てごらん。」 コウが笑いながら、今度は上空を指差す。 ジャイアン「あれはクロバット!」 キキョウ「その通りよ。」 キキョウが言った。 そしてコウが説明を始める。 コウ「あなた達の攻撃が、「とける」を使ったポケモンということは 予測はついていました。 (まあ、トシミツ様は水の中で生きれる事からシャワーズか、 ベトベター推測してたんですけど。) だから、それを解除させる為に上空からクロバットにくろいきりを散布させながら 飛ばしたんですよ。」 コウの言葉にジャイアンは唇を噛む。 ジャイアン『くそっ! 雨のせいでクロバットにもくろいきりにも気付かなかった……。 恐らく今までいた見張りも、地上に注意を向けさす為の布石……。 奴らはだから安心してあまごいをしたんだな……。』 ジャイアンはチラリとドーブル達を見やる。 ドーブル達とは「くものす」で分断されている。 「とける」を解除されたドーブル達は「くものす」を抜けれず、 最早どうしようもない。 絶望にうちひしがれるジャイアンに、コウが笑いかける。 コウ「さあ、とりあえず君をどうしようかな。」 キキョウ「決まってる。」 そう言い、キキョウが身構える。 ジャイアンにはもはや、戦闘しか道は残されてはいなかった。 ジャイアン「畜生!いけっ、ヘラクロス、オーダイル!」 ジャイアンは、そう言いポケモンを繰り出した。 キキョウ「そうこなくちゃ!」 キキョウも腰のモンスターボールに手をかける。 だが、ただ一人コウだけは動かない。 キキョウ「コウ? どうしたの?」 不審に思ったキキョウが訊いた。 コウは笑いながら答える。 コウ「キキョウさん。 こいつは僕達が戦うまでもありません。 巻き込まれないように、避難しましょう。」 キキョウ「は?」 コウはそう言い、キキョウを半ば強引に連れラジオ塔の方へ歩いて行く。 ジャイアン「なんだ!?逃がしてくれんのか!?」 ジャイアンが訊く。 ジャイアンにはコウの行動の意味が解らない。 尚も、コウとキキョウはラジオ塔を目指し歩く。 そして、ラジオ塔の入口の前に行った時、コウが言った。 コウ「逃がす?そんな馬鹿な。逃がしはしませんよ。気付いて下さい。 今は雨ですよ? ねえ、カホウさん。」 ジャイアン「なっ!?」 ジャイアンが気付いた時にはもう遅かった。 ラジオ塔の頂上からカホウとスターミーと、大量の水が流れてきた。 スターミーのなみのりは、ジャイアンとドーブル達、 及びそこにあった物全てを跡形も無く洗い流した。 ジャイアンがカホウの水に呑み込まれてから一時間後、 アンノーン達はその事をスネ夫に報告していた。 アンノーン「ジャイアンがやられた。 津波に呑み込まれて行方が分からない。」 スネ夫「なんだって!?」 スネ夫はアンノーンの報告に驚きを隠せなかった。 スネ夫は暫し黙っていたが、やがて口を開いた。 スネ夫「わかった………。 とりあえず、ジャイアンを捜索してくれ。」 スネ夫はそう言い、アンノーン達を追い出した。 スネ夫「くそっ!」 スネ夫は机にやるせない気持を全てぶつけた。 アンノーンの話では、あの一撃はジャイアンを死においやるには 十分な威力だったという。 確かにそうかもしれない。 前回は、雨が降っていなくて、しかもポケモンが盾になってあの威力だったのに、 今回は雨の中でモロになみのりを食らってしまっていたらしい。 ここまで響いてくるあの音から想像するに、 アンノーンの言うことに間違いはないだろう。 一番の戦力であったジャイアンを失ったのは大きなディスアドバンテージだ。 しかし、言い方が悪いがジャイアンは死んでも作戦になんら問題はない。 余りこんな言い方はしたくないがむしろ、人質にならない分、死んだ方が好都合。 本当に死なれて困るのは、のび太だ。 ドーブルの正体は奴らに見破られた。 まあ、これは計算通り、というより好都合か。 しかし、のび太に死なれてしまうと、全ては台無し。 ジャイアンの死も、ドーブルの能力が知られたのも、全て無駄になってしまう。 スネ夫「のび太が生きていれば……。 でも、ゲームを脱出すれば生き返るとはいえ、ジャイアン……。 くそっ!」 やっぱり策より、友達。 策は幾等でも後で変更できる。 今はただ二人に生きていて欲しい。 スネ夫はさっき、少しでもジャイアンの死を好都合と考えた自分に、 腹が立ってしかたなかった。 次へ
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前へ 一行はアサギに着いた。 スネ夫「どうする? 今すぐ皆で灯台に行くかい?」とスネ夫は訊いた。 もちろん、他にすることは無かったし、のび太にとっても全くデメリットは無かったので、そのまますんなり行くことは決まった。 ジャイアン「なかなか長い灯台だな。」 スネ夫「ジャイアン、ここに寄らずにタンバに来たの?」 ジャイアン「ああ、町の端っこにあるし忘れてた。」 ドラえもん「僕も初めて来たよ。」 スネ夫「と、いうことは、ここを通ったのは、僕だけ、もしくは僕としずかちゃんだけか……。みんな!ちゃんと僕に着いて来てよ!!」 スネ夫は以前灯台を登ったことがあることを良いことに、勝手にリーダーシップを取っていた。 スネ夫「ところでのび太は?」 と、スネ夫が訊いた ドラえもん「あれ、のび太君がいない!」 ジャイアン「大方息が切れて休んでるんじゃないか?」 スネ夫「のび太らしいねwww」 二人の間でいつも通りのやりとりが行われる。 ドラえもん「いや、単独行動はやっぱり危険だ。時間犯罪者の攻撃があるからね。 戻ってのび太君を探そう。 」 ジャイアンとスネ夫は、ドラえもんの言葉で、今の危険な状況を思い出し、文句も言わず、もときた道を引き返した。 三階程下に降りたとき、一行はすぐにのび太を発見した。 のび太は船乗りに絡まれていた。 スネ夫「戦いそびれたトレーナーがいたのか」 ジャイアン「あのバカ!」 のび太『ちっ!奴ら来たのか。これじゃあノートで殺せないじゃねぇか。』 船乗り「俺は船乗りのヨシト! メガネのボウズ!勝負だ!」 と、言うとうむをいわさずニョロゾを出してきた。 のび太『面倒だな……。こっちの手持ちはポッポとケーシィ。 ここで俺が直々に戦うのも避けたいしな。 まあなんとかするか。』 のび太「行けっ!ケーシィ!」 のび太はケーシィを繰り出した。 ヨシト「ケーシィか……。 ニョロゾ!!みずでっぽう!」 ニョロゾはみずでっぽうを放った のび太「テレポート!!」 のび太が指示を出した瞬間、ケーシィは消えみずでっぽうをかわした。 ヨシト「ちくしょう……。またみずでっぽうだ!」 しかしまたも、ケーシィはテレポートでかわした。 ヨシト「ちょこまか、ちょこまかしやがって!」 気が短いようであるヨシトは、みずでっぽうを乱射させた。 しかしそれもテレポートにかわされる。 ジャイアン「イライラするなあ。俺が一発で終わらせてやろうか。」同様に気が短いジャイアンもイライラしてきた様である。 ドラえもん「まあまあ」 そんなジャイアンをドラえもんがたしなめた。 依然みずでっぽうをテレポートでかわし続けるケーシィ。 ケーシィのテレポートに翻弄され続けニョロゾにも明らかに疲労の色が見えていた。 16回目のみずでっぽうをかわされたとき、あることがヨシトの頭の中に浮かんだ。 ヨシト『こいつまさか、テレポートしか使えないんじゃ…… しかしテレポートしてるだけじゃ勝てない。何を考えてるんだ?』するとヨシトはあることを閃いた。 ヨシト『わるあがきだ……。 成程。奴がテレポートで技をかわし続けるのはニョロゾの疲労を誘うと同時に自らのPPを削り、奇襲するため。 疲労しているニョロゾならば傷薬の大量使用で頑張れば勝てるかもってとこか? それなら、こっちだって手はある。 奴は最期のテレポートからすぐにわるあがきに繋げるに違いないから、一発はわざと食らって、逃げれなくなったとこを捕まえて、おうふくびんたで連続攻撃。 傷薬など使う暇を与えない!』 ニョロゾは、20回目のみずでっぽうを放った。 当然のようにケーシィはそれをテレポートでかわした。 そして、ケーシィはニョロゾの背後に現れた。 ヨシト「計画通り!!! 一発はわざと食らって、おうふくびんた!!!」と、ヨシトが言った。しかし、のび太の一言は、ヨシトが全く予期せぬものだった のび太「ケーシィ!ずつき!」 ケーシィはそのまま頭突きをかました。ニョロゾは疲弊していたのでそれをまともに食らった。 ヨシト『なにっ!こいつテレポートしか使えないんじゃなかったのか!?』 ヨシト「くっ!いや、ニョロゾ!落ち着け!そのまま捕まえておうふくびんただ!」 と、ヨシトは言ったがニョロゾは、今の攻撃でひるんだ。 のび太「ケーシィ!そのままずつきだあ」 何発もの頭突きが命中し、ニョロゾは倒れ、戦闘不能に陥った。 その瞬間ケーシィは体を小刻に振るわせ、体が光り始めた。 突然の事に、今だ驚きを隠せないヨシトに向かってのび太は言った。 のび太「テレポートしか使えないと思って油断したんだね。 それは、ただ一つの攻撃技、「ずつき」を受けさせる為の罠だったのさ。」 その後の展開は、一方的だった。 ヨシトのメノクラゲとドククラゲは進化したユンゲラーのねんりき一発ずつで沈んだ。 ヨシト「完敗だ! まさかあれ程のレベル差を知恵で覆すなんてな! また戦おうぜ。」 のび太『キシシシシ。次なんてねぇけどなwww』のび太は既に、ヨシトの手持ちと名前を知っている。もうヨシトの命はのび太の手に握られていた。 ジャイアン「遅いぞ!のび太!!!」 のび太「ごっ、ごめ~ん。」 のび太『今、ここで殺る訳にもいかないか。』 一行は、また頂上に向かった。 途中、またのび太が何人かのトレーナーに絡まれたが、なんとか撃退し、頂上へ着いた。頂上には必死にデンリュウの看病をする一人の少女がいた。彼女が言わずも知れたアサギジムリーダー、ミカンだった。 ミカン「あっ、秘伝の薬を持ってきてくださったのですね。」 そう言われたスネ夫は薬をミカンに手渡した。薬を使われたデンリュウはみるみるうちに元気を取り戻した。 ミカン「みなさん。ありがとうございます。これで安心してジムに戻れます。」 彼女はそう言い、灯台から降りて行った。一行はそれを見届けた後、相談を始めた。 スネ夫「ミカンは鋼タイプの使い手だったよね。」 ジャイアン「ああ。」スネ夫「僕がいくよ。マグマラシがあるから、上手く行けば一匹で完封出来るだろう。」 ジャイアン「俺に戦わせろ!!」 ジャイアンがいきり立ったが、すぐにドラえもんに鎮められた。 ドラえもん「今はそんな状況じゃない。 とにかく、先にバッジを取ることを優先させるべきだ。 もたもたしてたらまた、ジムリーダーを殺されてしまう。」 ドラえもんの一言もあり、結局一行はセオリー通り、炎タイプのポケモンが主力であるスネ夫で挑戦する事にした。 一行はアサギジムにやってきた。 ジム内には、唯一人、少女が立っていた。 ミカン「さっきはありがとうございました。 でも勝負となると、話は別です。さあ、誰が私と戦うのですか?」 スネ夫「僕だ!!! 鋼ポケモンなんて炎で一撃さ。」 スネ夫は鋼ポケモン使いに対してかなり失礼な発言をしたがミカンは眉一つ動かさず言った。 ミカン「わかりました。 勝負は3対3でいきましょう。 いきなさい。レアコイル!」 ジャイアン「ゲームと違うじゃねぇか!」ジャイアンは予想外のポケモンに驚いた。 スネ夫「そんなこと何度もあったさ。 所詮鋼。炎で一発! 行けっ!マグマラシ!」 スネ夫は速攻で勝負を決めるため、マグマラシを繰り出した。 ミカン「マグマラシ……。 早速弱点ですね。レアコイル、でんきショック!」 レアコイルから大量の電撃が放たれ、それがマグマラシを襲う。 マグマラシはそれをまともに食らったがなんともないようだった。 ミカン「まもる……ですね?」 ミカンがそう呟いたとき、既にスネ夫はマグマラシにかえんぐるまの指示を出していた。 豪火がレアコイルを襲い、レアコイルは倒れた。 ミカン「戻って、レアコイル。」 ミカンはレアコイルを戻した。 スネ夫「どんなもんだい!!」 ジャイアン「弱点をせこく突いてるだけなのにな。」 スネ夫は喜んだが、戦えなかったジャイアンは冷たく言い放った。 ミカン「やはり弱点は辛いですね。」 スネ夫「どんな奴が来たって燃やしちゃうよ。」 スネ夫は勝ち誇ったかのように言った。 ミカン「そんなことないですよ。 今までアサギには山ほどの炎ポケモン使いが訪れてきました。 私だって、学習するし、成長します。 次のポケモンは、その炎ポケモンに対する回答です。 いきなさい、ハガネール。」 そうミカンが言うと、とても巨大な鋼鉄の蛇が現れた。しかしスネ夫はそれを見ても落ち着いていた。 スネ夫「なあんだ。ハガネールか。ゲームと一緒じゃないか。 それじゃあまり変わらないよ。 マグマラシ、かえんぐるま!!」マグマラシの豪火がハガネールを襲う。しかし、 ミカン「いわおとし!」 ハガネールが尾を振ると無数の岩がマグマラシの前に落ち、炎を遮った。 スネ夫「くっ!炎が届かない! それなら、でんこうせっかで肉弾戦だ!」 マグマラシは素早い動きで岩の回りを回りこみ、ハガネールに激突した。しかし、ハガネールには全くダメージがなく、長い体で捕まってしまった。 ミカン「愚かな……。 ハガネールの防御力は絶大。並の攻撃ではびくともしません。 ハガネール、いつものを。」 ミカンがそう言うと、ハガネールはその大きな体でマグマラシを包みこんだ。 一ミリの隙間もない程に。 スネ夫「マグマラシ!」 ミカン「こうなってしまってはどうしようもありません。 投了を勧めます。」 ミカンがそう言うと、スネ夫は不敵に笑った。 スネ夫「くくく…… 逆にさ、包まれたことで的に近くなったと思わない? マグマラシ! 奴の体の中でかえんぐるまだ!!」 ドラえもん「スネ夫君、なんて無茶するんだ! それじゃ、マグマラシも燃えちゃう!」 ドラえもんが叫んだ スネ夫「大丈夫。マグマラシは炎ポケモン。炎技は効果がいまひとつ。 先にハガネールがやられるさ。」 ミカン「投了しませんか……。残念ですね……」 スネ夫の指示通り、マグマラシはかえんぐるまを放った。 ハガネールの顔は苦痛で歪んでいる。 ジャイアン「効いてるみたいだぜ」 スネ夫「へへっ。どうだ!」 スネ夫が言った瞬間、ハガネールの様子がおかしくなった。苦痛で歪んでいた顔がまた平然となっている。 ミカン「……ハガネール。 もうそろそろ止めてください。」 そう言うと、ハガネールは、マグマラシを包んでいた体を元に戻した。 ハガネールの中からは、ぐったりしているマグマラシが出てきた。 スネ夫「マグマラシ! なんで………」 スネ夫はマグマラシに駆け寄った。 体には火傷はおろか、外傷の痕も全くない。 ミカン「確かにあなたのマグマラシは、自らの炎に耐えました。 しかしあのびっちりと密閉されているハガネールのしめつけるの中は、空気を通す隙間もありません。 あなたのマグマラシの炎は、その中の酸素を全て燃やし尽し、酸欠状態に陥ったのです。」 マグマラシは最早、戦闘が出来る状態ではなかった。 唯一の炎ポケモンであり、スネ夫の主力であるマグマラシを失った今、スネ夫はもうミカンのハガネールに、手も足も出なかった。 五分後、スネ夫はハガネールに完封されてしまい、一行はアサギジムを後にした。 スネ夫「あのハガネール、炎が効かないなんてずるいよ~」 ドラえもん「どうする、早く倒さないと、また時間犯罪者に先を越されてしまう……」 のび太『殺って奪おうにも、最後の一匹がわからない……。』 三人は頭を悩ませた。 そこで唯一人の悩まない男、我等がガキ大将が口を開いた。 ジャイアン「やっぱりここは俺にまかせろ!」 スネ夫「ジャイアン、勝算はあるの?」 スネ夫が訊いた。 ジャイアン「は?勝算? なんだ。それは?」 ジャイアンは答えた。 スネ夫『……………。』 スネ夫は昔の事を思い出していた。 ああ僕は今までこいつの無茶に何度苦しめられてきたことだろう。危ないといっているのにラジコンの無理な操縦でかみなりさんの家のガラス割ったり(僕が謝りにいった)、こないだもも、 スネ夫「見て、ジャイアン、ウソッキーの体力があと僅か。捕まえられるよ♪」 ジャイアン「どれどれ、ちょっと貸せよ。 あっ、もう少し弱らせられるな。えーと、はかいこうせんかな?」 スネ夫「あああああっっっっっっっ!!! ………ちくしょう」 余談だがスネ夫はウソッキーをじわじわ弱らせる行程に三時間程、時を費やしていた。 スネ夫『きっと、即負けて、時間犯罪者に先を越されて現実に帰れなくなるんだ……』 スネ夫が悲観に暮れているとき、突然、ドラえもんが閃いたように言った。 ドラえもん「あるっ! 炎以外でミカンの鋼ポケモンに対抗できる手が!」 ドラえもんが言った。 スネ夫「なにさ、それ。」 スネ夫は怪訝そうな顔で訊いた。 ドラえもん「それはね、ちょっとのび太くん…………」 ドラえもんの説明で時間が数分経った。 スネ夫「成程……」 のび太「僕にとってもいい話だね。」 ジャイアン「その通りにすればいいんだな。」とジャイアンは訊いた。 ドラえもん「うん、不確定要素はミカンの最後のポケモンだけど、ハガネール、レアコイルは確実に倒せる!」ドラえもんは言った。 ジャイアン「成程!腕が鳴るぜ!」 ドラえもん「とりあえず準備だね。 僕とスネ夫君は砂浜で、例のポケモン捕まえてきてジャイアンに貸すから。 のび太君とジャイアンは、例の事をしておいて。」 三人「わかった!!」 のび太『キシシシシ。 これでまた俺も戦力アップだ。』 さあジャイアンは、ミカンに勝つ事が出来るのか、そして、ドラえもんの作戦、のび太の企みとは!? 次の日、一行はまたアサギジムにやってきた。 ジャイアン「たのもー」大柄な少年は勢いよく扉を開けた。つい最近掃除したらしく昨日に比べてジム内は綺麗になっていた。 ミカン「またいらっしゃったんですか?今日はどなたが相手をして下さるのですか?」 ジャイアン「俺だ!!俺は昨日の奴が一万光年修行しても勝てないレベルだぜ!!」 ジャイアンはどこかで訊いたような言葉を吐いた。 ミカン「勝負の形式は昨日と同じでよろしいですか?」 ジャイアン「問題ねぇ!!!」ジャイアンは即答した。 ミカン「わかりました。いきなさい、レアコイル!!!」 ミカンはレアコイルを繰り出した。 それを見たジャイアンはお見通しだとばかりに、ニカーとしている。歯に海苔がついている。 ジャイアン「やっぱり、そいつで来たな! 行けっ!カイリキー!」 ジャイアンがそう叫ぶと四本腕の筋肉質のポケモンが出てきた。 昨日のうちに、のび太と通信進化をしておいたのだ。同様にのび太のユンゲラーはフーディンになっていた。 ミカン「カイリキーですか…… レアコイル、10まんボルト!!」 ジャイアン「カイリキー!!クロスチョップ!!」 レアコイルの電撃が、カイリキーに命中した後、カイリキーはレアコイルにきつい一撃をお見舞いした。レアコイルのボディにヒビが入り、レアコイルは倒れた。 ジャイアン「やったぜ! 見たか!鋼の弱点は炎だけとは限らない!」 ミカン『成程……カイリキーの攻撃力ならレアコイルを一撃で倒すことも不可能じゃない………』 ミカンはレアコイルをボールに収めた。 ミカン「多少対策はしてきたようですが、そんなに私が甘いものと思ってもらっては困ります。 いきなさい、ハガネール。」 昨日に続いてまた、巨大な鋼の蛇が現れた。しかしジャイアンは動じない。 ジャイアン「そいつの対策もバッチリさ。」と、ジャイアンは不敵に笑った。 ミカン「そうでしょうか?残念ながらハガネールは鉄壁の防御力を誇ります。 弱点であろうと、物理攻撃ではほとんど有効なダメージを与えられませんよ。」とミカンが言った。しかしジャイアンは、 ジャイアン「だから対策はバッチリだっていってるだろ。 戻れ!カイリキー。 そして、行けっ!ストライク!」 ミカン「ストライク………。 私の話を聞いていたのですか? 物理攻撃は効果が薄いと言ったでしょう。 これならまだ弱点をついている分、カイリキーの方がマシです。」 ジャイアン「何度もいわせんな!対策してきたと言ってるだろ! 俺はこいつでいい。 行けっ!でんこうせっかだ!」 そうジャイアンが指示をするとストライクは凄まじい早さで距離を詰め、ハガネールに斬りかかった。 しかし 「ガチッ!」 虚しいことに、ストライクの一撃は全くハガネールにダメージを与えることなく、逆に捕まってしまった。 ミカン「だから言ったでしょう。 ハガネール!またあの時のようにしめつけなさい。」 そうミカンが指示を出すと、ハガネールはストライクを包むようにして、また、あのしめつけるの状態に入った。 ミカン「どうしょうもないでしょう。 このまま、中の酸素を吸い付くし、酸欠になるまで待たせてもらいますよ。」 ハガネールの中では、ガチッ、ガチッとストライクが、斬りかかっている音がする。 ジャイアン「ところでさ。俺たちが助けた、デンリュウって今、元気か?」突然のジャイアンのバトルに関係のない質問に、ミカンは戸惑ったが、 ミカン「今はバトル中です。終わったら話しましょう。」 ジャイアン「いや、今知りたい。」 ミカン「後で、と言ってるでしょう!!」 ミカンが大声で返答したとき、ハガネールの様子が突如、おかしくなった。 体を振るわせ顔は苦痛で歪んでいる。 ミカン「なっ、なんで!」ミカンは珍しく取り乱した。 ジャイアン「ストライクに中で、れんぞくぎりをさせているのさ。」ジャイアンは言った。 ミカンは、はっ、とした ミカン『成程…… 当たる度に威力が二倍になるれんぞくぎり…… 高い防御力を誇るハガネールといえど、何度も何度も斬られたら、ダメージを受けることは、明白……。 恐らくさっきの会話も、時間を稼ぐと共に、れんぞくぎりを悟らせないためのもの。』ミカンは焦っていた。 ミカン「仕方ないです! ハガネール!もっと高圧でしめつけなさい!」 指示通り、まるでストライクを圧縮するかのようにしめつけた。 ミカン「本当はハガネールのボディにも負担をかけるためしたくなかったのですが…… しかし、れんぞくぎりは途絶えました。 これで終りです!」ミカンがそう言ったが、しかし、ジャイアン達の作戦はまた、その上をいっていた。 ジャイアン「そんなこともあろうかと、もう一つの作戦だ! ストライク! 手筈通りに……」 ミカン「? 何をする気?」 ジャイアンが何かを確認するとドラえもんが叫んだ! ドラえもん「ジャイアン、今だ!」 そしてミカンは、信じられない言葉をきくことになった。 ジャイアン「だいばくはつ……!」 ミカン「だっ、だいばくはつですって!!!!!」 ミカンが、そう言った瞬間、 「ドガーーーーン!!!」 と、いう音と共に、ハガネールの腹部から想像を絶する、爆発が起きた。 ミカン「な、何故……」 信じられないといった顔付きで、事態を目のあたりにしているミカンに、ドラえもんが言った。 ドラえもん「確かに、ただのだいばくはつでは、圧倒的高さを誇る、ハガネールの防御力を看破することなんて出来ない。 だからこちらも頭を使わせてもらった! 普通、物体が爆発するとき、爆発は四方に広がるが、物体を圧縮することによって、威力は収束し、爆発力を増す! ハガネールの高い圧縮力を逆に利用させてもらった!」そうドラえもんは言ったが、ミカンの疑問は全く晴れなかった。 ミカン「私が驚いているのはそんなことではありません! それくらい想定の範囲内ですし、相手が爆発系の技を使うときは、警戒して、しめつけるを使いません! 私が驚いているのは、何故ストライクがだいばくはつを使うことが出来るのかということです!」 と、ミカンはまくし上げたがその謎をすぐに明らかになった。 そのやりとりの内に、砂煙は消えていった。 そこには、ハガネールが倒れていた。腹部の損傷が激しく、戦闘はもう、出来そうになかった。 ミカン『やはりやられてましたか………』 しかし、よく目を凝らしてみると、ハガネールの横で何かが倒れている。 赤と白の丸いボディ。どこからどう見てもストライクには見えなかった。 ミカン「ビリリダマ!?」 ミカンは叫んだ。 スネ夫「種明かしをしようか?」 スネ夫が言った。 スネ夫「最初から僕達はハガネール対策用だいばくはつ作戦のみを計画していた。 しかし僕達は考えた。もし、素でビリリダマを使った時、しめつけるを使わずに地面技で一撃でやられるおそれがある。 なら相手を警戒させず確実にしめつけるを使わせ成功率を上げるために、何かもうひと捻りする必要があった 。そしてある技を選らんだんだ。」 ミカン「まさか!」 スネ夫「そう。バトンタッチさ。」 ミカン『バトンタッチ…… バトンタッチは普通、補助効果の伝達の為に使われる。 しかし忘れがちなある利点は、ポケモンの変更が不可能な時も、ポケモンが自ら入れ替わってくれること。 まさかこんな使い方もあったとは…… すごい……』 確か、ストライクはバトンタッチを通常、覚えない筈だが、大方タマゴ遺伝等で覚えさせたのだろう。 ミカンはジャイアン達の戦術を称賛するとともに自らの戦術が完全に上をいかれていた事実に気付いた。 これはジムリーダーとして最も屈辱的なものだった。 ミカン「戻りなさい。ハガネール。」 ミカンはハガネールをボールに収めた。 ドラえもん「ジャイアン!! あと一匹だよ!」 ジャイアン「おう! さあ、最後のポケモンを出せよ!」 ジャイアンが急かせた。 ミカン「わかりました。 本当はこの子を出したくはなかったのですが仕方ありません。 いきなさい、アカリちゃん」 そう言うとミカンはデンリュウを繰り出した。 ジャイアン「そっ、そいつって……」 ジャイアンが驚いたがミカンは淡々と答えた。 ミカン「そうです。 この子はあなたがたに救って頂いたデンリュウです。その節はありがとうございました。しかし、勝負となると話は別です。さあ、あなたもポケモンを繰り出してください。」 デンリュウは灯台の時が嘘のようにハツラツとしている。 ジャイアン「いいのか? 怪我しても、薬はもう取りに行ってやらねぇぞ。怨むなよ。 行けっ!ストライク!」 ジャイアンは再びストライクを繰り出した。 スネ夫「ドラえもん…。どうしてジャイアンは先にストライクを出したの? 弱点なのに。」 と、スネ夫が訊いた。 ドラえもん「恐らく、かげぶんしん、こうそくいどう、つるぎのまいを、した後に、またバトンタッチを決める気だろう。 病みあがりで動きの鈍いデンリュウは、高速で移動しながら、かげぶんしんをする標的に攻撃を、当てるのはさぞ難しいだろうからね。」 そしてドラえもんの予想通り、ジャイアンはストライクにかげぶんしん、こうそくいどうを命じた。 たくさんのストライクが高速で移動している。 ミカン「厄介ですけど仕方ないですね…… アカリちゃん!眠りなさい!」 予想外のミカンの一言にジャイアンは驚くというより寧ろ憤慨した。 ジャイアン「やる気あんのかよ!! 起こして勝負しやがれ!!」 と、ジャイアンは言ったがミカンはひょうひょうとしている。 ミカン「実は、アカリちゃんは今、病み上がりでコンディションが優れないのです。体調回復も立派な戦い。それにあなたの戦術は読めてます。 今の内にいくらでも補助効果を積んでください。」 このミカンの挑発ともとれる一言にジャイアンの怒りが爆発した。 ジャイアン「ストライク! かげぶんしんとかこうそくいどうとか止めろ! つるぎのまいつるぎのまいつるぎのまいつるぎのまい………防御は性にあわねえ!」 ジャイアンは無茶苦茶にただつるぎのまいを繰り返させた。 ストライクの攻撃力が最大まで上がったとき、アカリちゃんは目を覚ました。 ミカン「補助効果は積み終わりましたか。 じゃあ始めましょうか。」 ジャイアン「終わったな。 一撃で倒してやる! ストライク!バトンタッチ!」 ストライクのバトンタッチが決まり、フィールドに、カイリキーが立った。もちろん、ストライクの補助効果を受け継いでいる。 スネ夫「すごい!ジャイアン! 当たれば一撃で倒せるね」 ジャイアンの作戦を賛美するスネ夫にミカンがクスリと笑いかけた。 ミカン「当たれば……ですけどね?」 ジャイアン「何いってんだ!? 目にもの言わせてやれ! カイリキー!からてチョップだ!」 カイリキーの凄まじい威力の手刀がデンリュウに襲いかかる。 しかしミカンは落ち着いて対応した。 ミカン「アカリちゃん……フラッシュ」 ミカンがそう指示を出した瞬間、デンリュウの体から目が潰れんばかりの光が放出された。 「バガーーン!」 音からしてカイリキーのからてチョップは地面に命中したらしい ジャイアン「くっ、何も見えねえ!」 ミカン「アカリちゃん。でんきショック。」 ビリリッという音と共に、カイリキーの鳴き声が聞こえた。 まともにヒットしたらしい。 ドラえもん「バカな!フラッシュをしながらでんきショックを放っただって!」 ドラえもんが驚いた。 デンリュウの体からは常に強い光が放出されていて目も開けられない。 ミカン「通常フラッシュは、一瞬だけ強い光をだし、目をくらます技です。 しかし、灯台の光として特殊に訓練された、アカリちゃんは、フラッシュの光をずっと出し続ける事が出来るのです。」 そう言って、ミカンはサングラスをかけた。 ミカン「アカリちゃん!またでんきショック!」 それはまた、カイリキーにヒットした。 ジャイアン「くそっ!全く見えねえ!」 デンリュウのフラッシュはカイリキーだけでなく、ジャイアンやドラえもん、スネ夫、のび太のミカン、デンリュウを除く全員の目をくらまさせていた。 ジャイアン「くそっ!目も全く開けられねぇ。 仕方ない!カイリキー!あたりに攻撃をしまくれ!」 カイリキーは身の周りのものを殴りまくった。 しかし、それは一発もデンリュウにヒットすることはなかった。 ただ砂埃がたち岩がパラパラと舞うだけ。 ミカン「どんなに高い攻撃力もあたらなければ意味がないです。 さあ、止めです。」 ジャイアン『ヤバい。やられる…… なんとか、奴の場所を探る方法は…… そうだ!カイリキーのパワーを利用して……』 デンリュウはカイリキーに止めを刺そうと、電気を溜め始めた。 ミカン「今です!でんきショック!」 デンリュウの電撃がカイリキーに飛んだ。 ジャイアン「今だ!いわくだき!」 通常、いわくだきはあまり威力の高い技ではなかったが、攻撃力補助を受けていてしかも元の攻撃力が高いカイリキーが放てば話は別。 空中に大量の石が舞い、カイリキーを電撃から救った。 電撃により砕けた石がパラパラと舞い、カイリキーに当たった。 ジャイアン「今だ! 石がぶつかった方へこわいかお! そして、クロスチョップだ!」 カイリキーのこわいかおに、デンリュウは一瞬体が固まった。 そして、カイリキーのクロスチョップをまともに食らってしまった。 ミカン「アカリちゃん!!!」 攻撃を受けたデンリュウは壁にたたき付けかれもう動けない状況に陥ってしまった。 ミカンは暫し、呆然としていたがやがて口を開いた。 ミカン「私の負けですね。 では約束通り………」 そう言うと、ワンピースのポケットの中からバッジを取り出した。 ミカン「スチールバッジを差し上げたいと思います。」 ジャイアン「うおっしゃあああー!!」 ドラえもん「凄いよ!ジャイアン!」 スネ夫「見直した。」 のび太「…………」 ジャイアン達は歓声を上げている。 そこにミカンがやってきて言った。 ミカン「お見事でした。 用意周到な作戦、機転のきいた戦い、近年で最高の戦いです。 旅の成功をお祈りします。」 とミカンが言った ジャイアン「ありがとな!!! 達者でよ。」 そう言い、ジャイアンはミカンと握手を交し、去ろうとした。 しかし去る直前で、ドラえもんが言った ドラえもん「ああ、言い忘れていたけど、実はタンバのシジマさんが死んだんだ。」 ミカン「知っていますが何か……?」 ドラえもん「実はシジマさんは事故で死んだんじゃない。 殺されたんだ!」 ドラえもんがそう言うと、ミカンは驚いた。 そして、ドラえもんは、シジマを殺した奴の目当てがジムバッジであること、不思議な力で、直接手を下さずとも命を奪うことが出来ることを話し、ジムを後にした。ミカンはドラえもんの話を信用してくれ、警戒し、ジムを一時閉めてくれることになった。 ジャイアン「ミカンちゃん大丈夫かな……?」 ジャイアンは心配そうに呟いた。 ドラえもん「大丈夫さ。少しジムを閉鎖するって言ったし。」 と、ドラえもんが言った。 のび太「あっ」 スネ夫「どうした?のび太?」 のび太「ジムに忘れ物してきちゃった。」 ミカン「ここで最後ですね。」 ミカンは、四人が去った後、ジムを閉鎖し、先程のバトルの跡の修復作業にあたっていた。 しかし今、考えると、素直にあの青狸ポケモンの言うことを聞いてジムを閉鎖してよかったのか心配になってくる。 確かに、自分もシジマの死に何か普通では無いものを感じていたが、それなら、何故わざわざ海の向こうのシジマさんを先に狙ったのだろう。 順序からいって先ず自分ではないか。 しかもシジマさんはいつも、平気で二十四時間特訓とかしている人だ。何かの弾みで心臓が止まったりしても仕方がない。 そもそも、直接手を下さずに人を殺せる能力なんてポケモンの世界でも聞いたことがないし、非科学的である。 ミカン『私、騙されたのかしら?』 と、思いながら最後の床の穴を塞いだ瞬間、ジムのドアを叩く音が聞こえた。 今、考えていた事が考えていた事だけに、ミカンの背筋に冷たい物が走った。 しかし、 「すみませ~ん。忘れ物をしましたぁ~。あけてくださ~い。」 と、冴えない声が聞こえてくる。 しかも、何処かで聞いたことのある声だったので、恐る恐るドアを開いてみると、さっき、ジム戦に来ていた(付き添いではあったが)眼鏡を掛けた冴えない少年だった。 のび太「すみませ~ん。忘れ物したんですけど入っていいですか?」 少年は言う。 この少年がシジマを殺した犯人な筈が無かろうし、立ち入りを拒否する理由も無かったので、 ミカン「そうですか…… ではどうぞ」 と、快く中に入れてあげた。 のび太「すみませんね、ホント、んじゃお邪魔しま~す」 ミカン「いえいえ。」 少年はバッグをあさりながら色々聞いてきた。 のび太「もうジム戦はやらないんですか?」 ミカン「まあ、長くはないと思いますけど。」 のび太「ジムバッジ持ってませんか? ついでにジム戦もしたいんですけど。」 と少年は言ったが、今はそれどころではない。そもそも、忘れ物を取りに来たのではなかったのか。 ミカン「バッジは持ってますが、ジムは閉鎖するのでジム戦は出来ませんね。」 のび太「へぇー、そうですか。 ミカンさんの本名はミカンでいいんですか?」 ミカンは、何だか変なことを聞くなあ、と思ったが、別に答えてもどうってこと無かったので、素直に、はい、と答えた。 そこでミカンは少年の異変に気付いた。 何かを書いている。 その何かは何だか分からなかったが。 ミカンはこの少年にかつて無いほどの薄気味の悪さを感じた。 のび太「これで終わりましたよ。」 ミカン「忘れ物、みつかったんですか?」 のび太「いやいや、待ってくださいよ。あと10秒程です。」 10秒?この少年が何を言ってるのか分からない。しかし何だか……… 「ドクン」 ミカン「ツッ!?」 ミカンは胸の痛みを感じ、その場に倒れた。 ミカン「はあはあはあ………」 苦しい。体も麻痺している。 目の前の少年はこちらを見て笑っている。今までに見てきた人の顔の中で、最も禍々しい顔で。 ミカン「ま……さか、あなたが……ジジマさ……んを……した……人…」 ミカンは精一杯声を出したつもりだが、声が出ない。 少年は近付いてくる。 ミカン『いや……来ないで……』 ミカンは少年の接近を制しようと、力一杯声を出そうとしたが、やはり声は出なかった。 のび太「ああ、今から忘れ物を取らせて貰うぜ。先ずバッジと……」 と、少年は言いミカンのワンピースの中を探ってバッジを入手した。 その後、去り際に少年は、 「お前の命だよ。キシシシシ。」 と言い、ジムを出ていった。 最後の言葉はもはやミカンには聞こえてなかった。 ドラえもん「のび太君……まだかな?」 のび太「みんな~、ごめ~ん」 のび太はジムを後にしたのち、また一行と合流した。 スネ夫「遅いぞ!のび太! このノロマ!!」 いつもの如く、スネ夫が文句を言ってきた。 のび太「ごめん。」 『こいつウザい。絶対名前割り出して殺す。』 のび太は殺意を覚えたがとりあえず目的の為に抑制した。 今はそんな事より大切な事がある。 そう、最後のバッジについてだ。 最後のバッジを誰が取るかはこの世界の脱出にかなり重要な要素になってくる。 確か出木杉とかいう奴がフスベのバッジを入手するためには、あるイベントをこなす事が必要で、それに必要なアイテムはこの世界でひとつしかないと言っていた。故にバッジを手に入れた瞬間独占した状態になると。 もし、奴らが先にバッジを手に入れた場合、自分は最後のバッジを入手する手段がなくなるため、奴らを殺して奪うしか方法がなくなる。 しかしそれはかなりリスクが高い。 殺す条件を満たす為に、行動すれば足がつくかも知れないし、力づくで奪うにはやはり戦力が足りない。 それに出木杉達の手持ちも不明。 戦うのは得策じゃない。 だが逆に俺が最後のバッジを手に入れられたとしたらどうだろう。 ジムリーダー死亡のため、もう入手不可能になってしまったバッジは自分は両方所有している。裏を返せば、その他のバッジは、自分が所有していないその他のバッジは、これからいくらでも入手出来るということだ。 もし、そうなれば奴らと行動を共にする必要もなくなる。 折りをみて行方不明にでもなればいい。 その後は各地のジム破り、そして、脱出。 奴らは一生自分を探し続ける。 想像しただけでも笑えた。 とにかく、そのような状況を作るには少しでも最後のバッジの情報が欲しかった。 そこでのび太は切り出した。 のび太「ねぇ、出木杉達は今、何してるの?」 (月) 17 16 25 ID ??? のび太の一言に全員が顔を見合わせた。 ドラえもん「確かに、定期的に連絡をとると言った以上、そろそろ連絡しなきゃいけないかもね。 安否も気になるし。」 ドラえもんは頷き、四次元ポケットからポケギアを取り出そうとした。 その時、突然ドラえもんのポケギアが鳴りだした。 ジャイアン「誰からだ?」 ジャイアンが神妙な顔付きで訊いた。 ドラえもん「大丈夫、丁度よかった。出木杉君からだよ。 もしもし……」 ポケギアからはつい数日前に聞いた声が聞こえだした。 出木杉「あっ、ドラえもん君、無事かい?」 ドラえもん「ああ、無事だよ。」 ドラえもんは自分達と出木杉達の安否を確認すると、ポケギアの音量をめいいっぱい上げた。 ドラえもん達は、出木杉達の無事に安心を覚え、ホッとした。 しかし、その安心感は次の出木杉の一言に掻き消されることになる。 出木杉「あのね……。 ちょっと困ったことになったんだ………。 ジムが開いてない。」 「なんだって!?」 その場にいた全員が全く予想だにしなかったことに驚いた。 しかし、出木杉はそのまま話を続けた。 出木杉「いや、ジムが開いてないと言うより、入れないんだ。変な男がとうせんぼしてる。」 信じられない出木杉の言葉にスネ夫が言った。 スネ夫「何故……何故開いてないんだい?」 すると出木杉は落ち着いた様子で言った。 出木杉「僕らも始めは気になったけどね。 ラジオをつけてごらん。」 それを聞いたジャイアンは無言でラジオのスイッチをつけた。 すると、いつものクルミの声ではなく、変な男のダミ声が流れだした。 「あーー。われわれは――」 スネ夫「まさかこれは……」 出木杉「そう、ラジオ塔がロケット団にのっとられるイベント。 確かフスベのジムが開く条件は、そのイベントクリアだった気がする。」 全員はこのイベントのことを忘れていた。 時間犯罪者の事で手一杯になっていたからである。 全員に沈黙が走ったが、またそれを出木杉が破った。 出木杉「とにかく、僕らは、ジムに入れないことは事実。 だからこれからの事について話そうと思って、連絡した訳さ。」 ドラえもん「成程……。 君はどう思うんだい?」 ドラえもんが訊いた。 出木杉は少し、言うのをためらった。 五秒程経ち、また出木杉は口を開いた。 出木杉「……僕達は、フスベに残り、君達にイベントクリアを任せた方がいいと思う。」 ドラえもん「僕もそう思った。」 ドラえもんは同意した。しかし、スネ夫がそこで口をはさんだ。 スネ夫「えぇぇっっーー!! 時間犯罪者の攻撃もあるのに、危険すぎるじゃないか! ただでさえ、ルール無用のロケット団との戦闘は危険なのに…… ここは総力戦であたろうよ。」 と、スネ夫が反論した。 ドラえもん「いや、逆にひとまとまりになっていると、一気に皆殺しにされてしまう恐れがあるし、イベントクリア後、すぐにジムに挑戦するために、出木杉君達にフスベで待機してもらった方がいい。 それに、奴は現段階では、僕らを殺せないし、もし、殺せるとしても、イベントクリアまでほっておくだろう。 クリアしたら、出木杉君達がフスベにいる限り、先手を取ることが出来るからね。」 と、ドラえもんは言った。 ジャイアン「よくわからないけど、要するにロケット団をぶっ潰せばいいんだろ。 早くコガネに行こうぜ。」 ジャイアンが言った。彼はまた移動の支度をしている。 出木杉「そうは言ったものの本当にいいの? 僕らは、まだ時間犯罪者の攻撃を受けてないけど、君達は目の前でそれが起こったんでしょ。 それに、ヤドンの井戸の時の奴らを見ただろ。 ゲームとは違って、奴らの数は半端じゃない。 チョウジのアジトは楽だったけど、幹部がコガネの為の準備って言っていたから、かなり大規模になると思うよ。」 ジャイアン「大丈夫、大丈夫。まかせとけって!」 ジャイアンの頼もしい一言に安心したのか出木杉はクスリと笑った。 出木杉「わかった。 コガネは君達に任せるよ。 無事でいてね。」 ドラえもん「そっちもね。」 と、言い、ドラえもんはポケギアの電話を切った。 そして、一行はコガネに向かった。 次へ
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アークパリス 種族:現神(光陣営) 登場作品:無し 解説 赤く輝く太陽を司る、光系現神の第一級神。 光陣営の主神アークリオンの息子。 その姿は若さと自信に満ち溢れた王子、あるいは天を駆ける騎士として描かれる。 武力ではマーズテリアに劣るが、それを補って余りある優れた魔術と戦略眼を有する戦いの神とされる。 姿や信仰対象などアークリオンと共通する部分も多いが、より厳格な正義と行動的な性格の持ち主であり、闇陣営の神々との戦いや三神戦争ではマーズテリアと共に活躍した。 主に騎士に信仰されている。 信徒 セフィリア・ラファイエ:人間族。 レイラ・トラヴィス:人間族。 サウリ・モーリック:人間族。 ザレクス・ラファイエ:人間族。(ラファイエ家に代々伝わる槍がアークパリス由来なのでおそらく信徒。) フォルザスレイン:天使族(力天使)。 ゼルガイン・ウェルエンス:人間族、勇者。 レギ・ガバウィ・ロマトゥル:ドワーフ族、元教皇。 雑感・考察 直接の登場が無く、信者も比較的まともなのでバリハルトなどと比較すると良い神様に見える気がする。 冥色の隷姫では「アークリオンの皇太子。アークリオン神殿内に存在する」と書かれており主神の世継ぎであり独自の神殿は持たず父親に付属して祀られているかのような扱いでした。 - 考察 (2019-04-17 17 20 16) たしかに冥色の情報欄だとそんな感じで書いてありますね。今だとアークパリス神殿もちゃんとある設定みたいですが…設定を両立させるならアークリオン神殿と一緒になっている事も多いみたいな解釈をすべき? - 管理人 (2019-04-17 21 31 37) かつてはアークリオンと合祀されていたが、信仰度合の変化でアークパリスが独立した信仰対象になったとも考えられますね - 名無しさん (2019-05-25 03 36 53) 冥色はシリーズの時系列上、かなり古い時代だから後の時代とは違っててもおかしくは無いかな? - 名無しさん (2019-05-25 09 39 16) ベルガラード建国と同時にヴァスタール総本山が建立され、即座にマーズテリア神殿とアークパリス神殿が包囲網を作った。冥色にはヴァスタール教皇も登場してるので、冥色にはアークパリス神殿はすでに在ったわけです。 - 考察 (2019-06-20 14 28 50) となると冥色の時代は(あるいは後の時代も)アークリオン神殿と一緒になってる事が多いだけで昔からアークパリス神殿自体は存在してたよって解釈するのが正しいのかな? - 名無しさん (2019-06-20 16 16 04) アークリオンの皇太子という地位にあるということはアークリオンに何かあった時に備えて後継者に指名されているということかな。しかし彼の出番が回ってくる可能性は低そう。 - 考察 (2020-08-31 18 03 42) 名前
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のび太 NEW SONGS 類別 曲名 作曲/演唱 EXP MAS Re MAS 宴 Google Drive YouTube POPS アニメ 不專心 黃氏兄弟 - 12+ - - 下載 影片 (2020/05/13 發佈) ALL SONGS 類別 曲名 作曲/演唱 EXP MAS Re MAS 宴 Google Drive YouTube POPS アニメ 不專心 黃氏兄弟 - 12+ - - 下載 影片 ※Youtube頻道
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野比のび太(34) 技巧派投手 最大球速:151km/h 平均球速:147km/h コントロール:A83 スタミナ:A84 変化球:スライダー2 カーブ1 ツーシームジャイロ(カーブ系)4 シンカー1 シュート2 適性:先 【特殊能力】 対ピンチB ・対左打者E ・ノビB ジャイロボール ・リリース○ ・球持ち○ ・緩急○ ・奪三振 ・キレ○ ・根性○
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前へ 所変わってラジオ塔最上階。 長身の銀髪が初老の男性にひざまづいている。 コウ「…………という訳で、私共は奴らを撃退しました。」 参謀のコウは、今回の出来事について話していた。 トシミツ「それで、撃退した子供はどうした?」 コウ「それが……。 なみのりで流れていってしまって行方不明でして……。 捜索は続けているのですが、全く見つかりません。」 トシミツ「そうか、そうか……。」 トシミツはコウの報告に一考する。 理想はその子供を見つけ、それを人質にドーブル本体の要求という流れだった。 しかし、見つからないのでは仕方ない。 それはあきらめよう。 トシミツ「やはり、籠城だな……。」 トシミツは誰ともなしに呟く。 雨の中、やってくるドーブルの対策が出来た今、無理をすることもあるまい。 カホウには負担だが、後二週間、雨を降らし続けてもらおう。 心の中でトシミツはコクリと頷く。 トシミツ「よし、コウよ。 下がってもよいぞ。」 その時、 「バン!」と扉が開いた。 見ると、団員が息を切らせている。 コウ「どうしました?」 コウが訊くと、団員は息も絶えだえに言った。 団員「ポケモンセンターが……、何者かにポケモンセンターが爆破されました!!!」 トシミツ「なにっ?」 団員の言葉に流石のトシミツも驚きを隠せなかった。 団員「それと、デパート内からPP回復の道具が奪われました! デパート、センター内を見張っていた者は全て消されています!」 団員の声には最早ヒステリックな物が混じっている。 続けて、コウも自分の考えを言う。 コウ「やられましたね……。 恐らく侵入者は複数。一人が囮になり、本隊がデパート、センターを叩く。 多分、先程のセンター爆破は時限装置でも使ったのでしょう。 あんな派手な音を出せば、自分らの存在が気づかれる事は必死。 奴らはそんな馬鹿ではない。 故に倒そうにも奴らはもうここにはいない。」 トシミツ「うーむ。」 トシミツが唸る。 ポケモンセンター、及びPP回復アイテムを盗んだのは恐らく、 あまごい封じと、籠城戦をさせない為。 持久戦に持ち込めば、回復が出来ない分、こちらが不利になることは明白。 あまごいも切れ、灼熱の太陽に焼かれながら無惨な敗けを噛み締めるだろう。 持久戦は出来ない。 ならば……。 トシミツは目を閉じ、こう告げた。 トシミツ「コウ、これから全隊、出撃準備。 奴らの陣に攻め込む。 今すぐにだ!」 コウ「なんですって!?」 コウが驚く。 コウも、次の手は突撃しかないとは思っていた。 コウ「お気は確かですか? 今からなんて……。」 コウが言う。 コウも次の手が突撃しかないとは思っていた。 しかし、今からとは予想もつかなかった。 余りにも無茶過ぎる。 コウの驚きをよそに、トシミツは指示を続ける。 トシミツ「攻撃目標は35番道路からエンジュシティのポケモンセンター。 奴らの意表をつく為に今からいく! さあ、コウ、全隊に指令だ!」 コウ「しかし……。」 コウがためらっていると、後ろの団員が言った。 団員「自分は、トシミツ様に賛成です。 トシミツ様のおしっしゃる事なら間違いはありません!」 団員は息を切らせ、一息でそれを喋りきった。 ギロリと団員を一睨みしてからコウが言う。 コウ「わかりました……。」 コウは渋々了承する。 トシミツ「それでは言った通りに……。」 コウ「はっ。」 コウはそう言うと部屋から出ていった。 それを物陰から聞いている人が一人。 キキョウ「突撃……。 この策は私達にかかってるわ……。 でも、注意するのは敵だけじゃなさそうね」 キキョウは誰ともなしに呟いた。 アンノーン「………というわけだ。」 スネ夫「そうか……。 一応作戦は成功したようだね。」 アンノーン達がスネ夫に報告する。 そこへ、ドラえもんがやってきた。 スネ夫「ドラえもん……。」 スネ夫はそれに気づき、声をかける。 ドラえもんのその表情から察するに、既にあのことを知ってるに違いない。 沈黙が暫し流れたが、スネ夫がまた口を開く。 スネ夫「のび太は、のび太は無事かい?」 ドラえもん「うん。 疲れて、向こうのテントで寝てる。」 スネ夫「そう……。」 スネ夫は肩をすくめた。 のび太もちゃんと仕事をした。 自分も頑張らねばならない。 スネ夫「のび太はジャイアンのことは知ってるのかい?」 スネ夫の問いにドラえもんは首を横に振る。 スネ夫「そうか。 ならのび太には知らせない方がいいな。 無駄に精神的プレッシャーを与えることになる……。」 スネ夫の言葉にドラえもんも同意する。 その後、ドラえもんに皆を呼んでくるよう頼み、ドラえもんを部屋から追い出した。 一人になった部屋で一人呟くスネ夫。 スネ夫「僕の作戦もいよいよフィナーレ。 後は乗るか反るか……。」 スネ夫は何ともいえない感じに体を震わせた。 それが、恐怖であったかどうかは分からない。 トシミツが全軍出撃の指令を出してから数分後、 コウは放送で今後の事を述べると、休憩室に腰を下ろした。 周りでは突撃前に、暇をもて余した団員達が雑談をしている。 トシミツを誉めたたえる話が大半だ。 コウ『てめえら、あの糞ジジイのどこが好きなんだよ。 カス共が。』 コウは不快感を感じ、休憩室から出ていく。 しかし、出ていってもあのイライラする会話が何処かで聞こえる。 今の団員達は皆、トシミツに保護されたり、恩を売られたりして忠誠を誓っている。 しかし、コウは違う。何者にも属さない。 コウの目的。それはロケット団を乗っとり、自分の物にすること。 コウ「突撃まで、後一時間……。 今回の事で思い知らせてやりますよ。 誰が頂点に立つものとしてふさわしいかを、ね。」 コウはそう呟いた。 コウの目には最早、自らの野望しか映っていない。 所変わって、また35番道路。 のび太、スネ夫、アカネ、ドラえもん、その他のトレーナー達が作戦の打ち合わせをしている。 スネ夫「……と、いうわけで、奴らはこれからエンジュを目指して攻撃してくる。」 スネ夫は机の上のコガネの見取り図を指さして言う。 スネ夫「連中はこれから、全戦力と全戦力との総力戦になると思っている。それの……」 ドラえもん「裏をかく!」 ドラえもんが合わせるように言い、一同は首を縦に振る。 スネ夫「連中はエンジュまで陣を拡げる為に、外に総力を向ける。 逆をつかれないように、南の方の守りも厳重になる。 すると、どうだろう。 中の戦力が手薄になる。 そこから、手薄な内部へ……。」 スネ夫が見取り図の中央を指差す。 スネ夫「のび太のテレポートで侵入!」 話を聞いていた周りも、スネ夫の作戦に感嘆の声を漏らす。 のび太をコガネに潜入させた真の狙いはこれ。 のび太に死なれて困るのもこの理由だ。 スネ夫「コガネ内部に侵入するのは、僕、のび太、ドラえもんの三人。 中途半端な戦力は相手に逆手に取られるからね」 のび太とドラえもんは緊張の面持ちで頷く。 スネ夫「アカネさんや、他のトレーナーさん達は突撃してくる奴らを食い止めてくれ。 あと、ドラえもん。」 スネ夫はドラえもんの方を向く。 スネ夫「あの人の協力は得られるのかい?」 ドラえもん「うん。 快くOKしてくれたよ。」 スネ夫の問いにドラえもんが答える。 これで、スネ夫の作戦にもう、問題はない。 スネ夫「何か質問がある人はいる?」 スネ夫が訊くと、のび太が恐る恐る手を上げた。 のび太「ジャイアンは? ジャイアンはどうしたの?」 のび太の禁断の質問にスネ夫はドキッとしたが、スネ夫が答える前にドラえもんが言った。 ドラえもん「じゃっ、ジャイアンは町に潜伏してるよ! 今はちょっと動けないだけ。 作戦は伝えてるから大丈夫さ!」 ドラえもんは無理に明るく振るまい、言う。 のび太「よかった……。 帰ってきてないから、何かあったんだと思ったぁ……。」 のび太『あの反応……。 予定通り奴は死んだようだな。 キシシシシ。』 スネ夫はゴホンと咳払いをし、もう一度言った。 スネ夫「他に何か質問はあるかい?」 その場にいた全員は、首を横に振る。 スネ夫「よし!じゃあ、皆それぞれの持ち場へ! 作戦開始!!!」 一同「オオーー!!!」 全員が、テントの外へ散っていく。 それぞれの思いが交錯するなか、確実に決戦の時は近づいていった。 「ん……?」 ある広い空間の中、ジャイアンは目を覚ました。 目がボヤけ、頭がガンガンする。 ジャイアンは一人呟く。 ジャイアン「ここは……。 頭が痛え……。なにも覚えてねえや……。」 するとそれに応える者がいた。 ボヤけていて、よく見えないが、何だか徳のありそうな人物だ。 周りには、数人のひ弱そうなメガネがいる。 ?「目が覚めたようだな。 ここはコガネ百貨店の地下だよ。」 ジャイアン「コガネ百貨店の地下……? 俺は奴のなみのりに流された筈じゃ…… っていうかあんたは誰だ?」 ジャイアンはいまだ本調子ではないのか、たどたどしい口調で言った。 ?「私かい?私ははずかしながら、ラジオ塔の局長をさせてもらっていた男だよ。 この通り、ラジオ塔はのっとられてしまったがね。」 ジャイアンは意外な人物に驚く。 コガネ住民は皆避難した筈だ。 ジャイアン「何故地下倉庫いるんだ? 避難したんじゃねえのか?」 ジャイアンの問いに局長はため息をつき、答える。 局長「奴らがコガネのラジオ塔をのっとった時、私達は町中に必死でこのことを伝え、避難させた。 そうしたら私達は町の外に逃げ遅れて、ここに逃げ込んだんだ。 奴らに見つからないように生活するのは苦しかったよ。」 成程。 全員のやつれた頬を見ると、どれ程の苦労かが分かった。 局長はまた話を続ける。 局長「ここ数日この空間の中は酷かった。 炎天下、酷い雨の中、デパートから、コソコソここまで物資の詰め込み作業をしなきゃならかったからな。」 その原因が自分達にあるとは口が割けても言えない。 局長「そして、私達は地下を脱出することにした! しかし、その方法が無い。 するとある日、仲間の内の一人が、外を巡回中に波間に浮かぶ君を見つけた。 全く動いてなかったから死んでいると思ったら生きているではないか! しかも天の恵みだろうか、君はトレーナーらしい。 これで奴らに対抗できる。そう私達は思った。 そして私達は君をロケット団に見つからないように地下倉庫に連れ帰った訳だよ。」 局長は声を荒げた。 ジャイアン「成程。 俺を奴らとの対抗戦力として使う気だな。」 局長は首を縦に振る。 ジャイアンは頭がようやくはっきりしてきた。 多分自分が生きているのは、突入前にドラえもんの目を盗んで勝手に使った「てきおうとう」のお陰だろう。 ちなみにスネ夫達にはこのことを知らせていない。 理由はジャイアンが使った瞬間、てきおうとうの電池が切れ、 「これはヤバイ」と思ったジャイアンはそのことを隠していたのだ。 まあ、今となってはそれが幸運となったが。 ジャイアン『俺の好奇心も捨てたもんじゃねえぜw』 ジャイアンは心の中で笑う。 一呼吸おいて、局長はまた話を始めた。 局長「そこでだ。君に頼みがある。 私達をこの街から出してくれないか? 君が気絶してる間に君のポケモンは見せてもらった。 オーダイルにカイリキー……、皆高レベルなヤツばっかりだった。 君ならここを突破出来るだけの力はある!!」 褒められて悪い気はしないジャイアン。 思わず口元が弛む。 そんなジャイアンを知ってか知らぬか、局長は殺し文句を吐いた。 局長「作戦は後で話すがやってくれるかね? 君だけが頼りなんだ! 男ならやってくれるだろう?」 ジャイアン「まかされよ!!」 ジャイアンは二つ返事で答えた。 局長「ありがとう! 作戦はまた後で話すよ。 とりあえず、今は体を休めてくれ。 30分後から作戦を話す。 そして一時間後に決行だ! それと、これは使っておいてくれ。」 局長は倉庫のダンボールから、回復アイテムやら、 技マシンやらドーピングアイテムを取り出した。 これで大きな戦力アップが望める。 ジャイアン「これだけ期待されて断ったら男がすたるぜ! よし!俄然やる気出てきた!! ついでにあの水ヤローもとっちめてやるぜ!!」 鼻息を吹き出し、戦闘意欲見せたジャイアン。 しかし、その作戦がまたまた地味なものと知ると ジャイアンのテンションは急降下してしまった。 一方、自然公園には決戦の時を待っているドラえもん達の姿があった。 ドラえもん「静かだね……。」 嵐の前の静けさにドラえもんが呟く。 すると、コガネの方から例によってアンノーン達がやってきた。 後少しで隊列をなした連中がゲートを越えてくるらしい。 スネ夫「アカネさん達は手筈通りにやってるかい?」 アンノーン達はイエスという文字を作る。 スネ夫「分かった。 後は突入合図を頼むよ。 奴らがゲートを越えきったら作戦開始だ。」 アンノーン「了解。」 アンノーンは了承すると、またコガネの方へ飛び去ってしまった。スネ夫「本当はてきおうとうを使うのがベストだったんだけどな……」 スネ夫が呟く。てきおうとうの電池は切れてしまっていた。 ドラえもん「緊張するね…。」 ドラえもんが呟く。 のび太「大丈夫だよ! 準備はしたんだし。」 のび太は突入用のフーディンを繰り出し、元気よく答える。 のび太にとっても、ここは上手くいかせなくてはならない。 のび太の策を成立させる為にも。 しかし、緊張のためか、やはり場を沈黙が支配する。 すると、別のグループのアンノーンがやってきた。 アンノーン「奴らがゲート越え始めた!」 次へ
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野比のび太 説明不要であろう、国民的アニメ・マンガ『ドラえもん』のドラえもんと並ぶ主役。 東京都在住の小学5年生(マンガでは4年生のときもあり)の男子。 特技はあやとり・昼寝・射撃。 勉強も運動も苦手だが、温厚で優しい、他人を深く思いやる心をもっている。 だが。 皆さんはてんとう虫コミックス14巻収録の「無人島へ家出」という話をご存知だろうか。 物語をおおまかに説明すると、ドラえもんのひみつ道具をいくつかかっぱらって家出を決行したのび太は、 タケコプターの暴走により絶海の無人島へ飛ばされてしまう。 更にタケコプターを失い、持ってきた道具も脱出の助けにはならなかった。 「いつかはドラえもんが助けに来てくれる」と信じ、1日1日を生きるのび太に対し、 ついに10年が経過する。(この間3コマ) 結局はもってきた道具の力でドラえもんに救出され、 タイムふろしきの力で姿も小学生の姿に戻るのだが、ギャグマンガとは言え 「10年間のび太の家族やドラえもんは何をしていたのか?」 「その話以降ののび太は10年間の記憶を持っているのか?」 「こうして生活する間もどこかの孤島ではもう一人ののび太が生活しているのか?」 などの疑問が残る謎・恐怖を残す話となった。 今回参戦したのび太は、この屈指のトラウマ回での「10年後ののび太」の姿で参戦。 1人で過ごした10年間はどのようなものだったのか、その答えの一端がこのロワで明らかになるかも知れない。 参考blog http //livedoor.blogimg.jp/nwknews/imgs/f/c/fc1344b7.jpg
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▽タグ一覧 「ドラえも~ん!!」 『僕はドラえもんを伐つ』 野比のび太とは【ドラえもん】の登場人物である この項目ではアナザールートからやってきた【もう1人の、のび太】も解説する 『原作の野比のび太』 運動も出来ず勉強も出来ないダメダメ小学生。 ある日突然やってきた子孫セワシによって将来借金まみれとなり、ボランティアでガキ大将の妹と結婚させられる最悪の未来を知った彼は二十二世紀の子守り用ロボットドラえもんと共に未来を変える事を決心した。 誰かに叱られてはドラえもんのひみつ道具をねだり、調子に乗って大騒動を起こしてしっぺ返しを食らうのがこの作品王道の流れである また、彼にも特技がない訳ではなく、射撃、あやとり、昼寝に関しては天才的な才能を持つ 特に射撃は劇場版などで活躍しており、宇宙の殺し屋との一騎打ちに勝利したことも。 また、ひみつ道具の使い方に関しては所有者のドラえもんより頭が回り、ゴミのような道具でも機転で上手く使いこなすことが多い のび太の望む未来では源しずかと結婚、後に息子ノビスケを授かる。 『もう1人の、野比のび太』 フリーゲーム【のび太戦記ACE】におけるのび太。 原作のび太の面影は一切なく、特技であった射撃を捨てて剣を装備し、復讐心に駆られ悪意に心を奪われ暴走したことも……… というか、一応タイトルに載っている主人公のはずだがこのゲームの出番は非常に少ない ドラえもんとは喧嘩別れどころか、復讐対象にまでなっている 声優はキラ・ヤマト等でおなじみ保志 総一朗氏。 必殺技は【マキシマムブレード】【ガンブレイク】【ダミーソード】 メイドウィン小説におけるのび太 本来ののび太とアナザーのび太が同時に登場、当然ながらのび太はアナザーの自身を信じられないような目で見ていたが、アナザーは今でも親友な彼らを羨ましく思っていた のび太戦記ACEの最後まで遊べる所までの時系列。 最終的にアナザードラえもん率いるヘリオスと冬夜の世界を破壊して歴史を変えた後はのび太達はあるべき歴史に帰ったが、アナザーのび太だけはドラえもんと決着をつけるべく、1人で時空の渦へと入っていった…… このような結末になったのはのび太戦記ACEが未完の作=終わりの見えない作品だからという暗示である 名前 コメント
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サーヴァント 【クラス】アーチャー 【真名】パリス 【容姿】赤髪の美青年 【英雄点】30点(ステ17点・スキル13点):令呪X画消費 【HP】10 / 10 【筋力】B:4 【耐久】D:2 【敏捷】A+:6(7) 【魔力】D:2 【幸運】A(D):2 【スキル1】単独行動 5:移動フェイズで任意の1エリアに誰がいるかを知る事が出来る。 また、自分に遭遇フェイズが発生しない場合は遠距離攻撃フェイズを行える。 【スキル2】黄金律 5:交戦フェイズ中に2回まで、自分の任意のダイスの面数を1増やす。 【スキル3】射撃 3:物理攻撃時に補正値5を得る。 【宝具1】アポロンの矢(アキレウス・カタストロフィ) 1/1 【ランク・種別】A・対界宝具 【効果】使用時に令呪一画を消費する。 相手の前衛全てに物理攻撃を行い、補正値10を得る。陣地破壊が発生する。 自陣営が一番早く行動できる陣営だったとき、HP0になるタイミングで発動する効果を無効とする。 【宝具2】勇敢なる逃避行(ヘレネー・ハルパゲー) 1/1 【ランク・種別】B・対人宝具 【効果】先手判定時に補正値4を得る。この宝具はセッション中一度しか使うことができない 【その他】混沌・中庸 男 神性 天属性 真名看破はアレクサンドロスでも可
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ご存知、漫画「ドラえもん」の主人公である。 フルネームは野比のび太。 原作では東京都在住の小学4年生。 勉強も運動も出来ないが、あやとりと射撃はプロ級。 ゲーム内では第四幕 すすきが原で登場。 ドラえもんから借りた自動ぶんなぐりガスを使ったおかげで、にこたろうたちが大変な目に。